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SHINSHU BRAND WAVE 2017 「人を巻き込むインターネット戦略のつくり方」セミナーレポート

8月7日(月)に長野市芸術館にて開催しましたSHINSHU BRAND WAVE 2017「人を巻き込むインターネット戦略のつくり方」。2015年から数えて三回目となる今年も、Webサイト活用の最新情報や考え方を共有すべく、長野県企業の経営者様・広報担当者様、また制作者様にお越しいただきました。

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今回の講師は3名。お笑い芸人・絵本作家としてその活動がいま注目されている西野亮廣さん、ネスカフェアンバサダーの立ち上げで新しいビジネスモデルを確立したネスレ日本の津田匡保さん、ソーシャルメディアの企業活用について積極的に活動されているアジャイルメディア・ネットワークの徳力基彦さん。
講師陣のユニークな組み合わせに注目が集まり、首都圏からも参加者が集まるセミナーとなりました。

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第一部:国民総クリエイター時代の情報発信 『えんとつ町のプペル』が届くまで

講師:西野亮廣氏
お笑い芸人 絵本作家

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司会者の紹介を受け、駆けるように登壇した西野さんの講演はとにかくスピーディー。
30万部達成と絵本業界で異例のヒットを記録し続けている『えんとつ町のプペル』はなぜ生まれたのか。どうやって育てたのか。その過程で発見したことは何か。持ち時間の90分を初めから終わりまでスプリンターのようにハイスピードで話し続ける姿に会場全体が引き込まれます。
『えんとつ町のプペル』以前に制作した絵本が想定した販売部数を越えることができず、その経験から「つくる」とは作品を創るだけではなく人々の手に届くまでをデザインすることであると考え、「作品をお土産化すること」「失敗のない購入のためあらかじめコンテンツを開示すること」などこれまでの常識を覆すような届けるための様々な取り組みについて具体的にお話をいただきました。
また、お金とは信用を数値化したものであり、その信用を貯めていくことがお金を集める時に重要になってくるというお話があり、商品やサービスをどう届けるか?ということだけではなく、今後のビジネスの方向性そのものに大きなヒントを与えていただきました。

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第二部:インターネットを活用した顧客の問題解決 ネスレのマーケティング戦略

講師:津田匡保氏
ネスレ日本株式会社 Eコマース本部 ダイレクト&デジタル推進事業部部長

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全く新しいビジネスモデルであったネスカフェアンバサダープログラムを立ち上げ、今では30万人のアンバサダーが全国に展開。その事例は多くのメディアから注目を集めています。その立役者であったネスレ日本の津田さんに講演いただきました。

バリスタマシンのオフィス普及活動がほぼ一人からの立ち上げであったこと、「自分は誰と何をつくりあげたいのか」を当初からのコンセプトに置いたこと、マスのやり方ではなく、小さくても信頼されるコミュニティを作って実際にユーザーが何を求めているかを把握しサービスを進化させていったことなど、どのフェイズにも戦略と実践があって納得させられます。

そして何より響いたのが、立ち上げ時も30万人規模になった今も「顧客に会いに行く」ということを最重要としてる津田さんのぶれない姿勢でした。「本音を話してくれるユーザーとの関係性づくりこそが重要であり、インターネットはそのきっかけ作りのためにある」という津田さんの言葉はきっとどんなビジネスにも当てはまるのでしょう。

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第三部:ファンに応援してもらうネット活用の共通点

講師:徳力 基彦 氏
アジャイルメディア・ネットワーク株式会社

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最後に登壇した徳力さんは西野さん、津田さんの共通項を分かりやすく抽出し、企業がファンと共創していくためにはというテーマで大きな一筆書きに描き切ってくれました。

企業がファンづくりに取り組む際に陥りやすい問題として、短期間の成果を狙って今までのマスの手法をそのままSNS活動に落とし込んでしまう点から解説。

そもそもWebは不特定多数に広く届けることは苦手であり、むしろ双方向ツールであることを活かして本音で語ってくれる顧客とつながることに活用すべき。そのときに重要な取り組みが「傾聴、会話、活性化、支援、統合」の5つのプロセスという徳力さんのお話は非常に分かりやすく、論理的でした。

西野さん、津田さんは表現が違えど、マス手法からの脱却、本音を語ってくれるユーザーとつながるためのインターネット活用という点では共通しているという視点に理解が深まった方々は多いのではないでしょうか。

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第四部:トークディスカッション 地域の企業がインターネットを活用し成功するためには?

徳力基彦氏 × 津田匡保氏
モデレーター 株式会社JBN 坂田大輔

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最後のトークディスカッションではJBN坂田がモデレーターを務め、徳力さん、津田さんに質問を投げかけながら今日の振り返りを。質問内容を軸足にお二人のやりとりをお聞きしていくなかで今日のセミナー内容がわかりやすく咀嚼されていく時間となりました。
特に最後の質問「ファン戦略で地域の企業が最初にできることは?」のお二人の発言は本質的であり印象に残りました。
津田さん「実際に会うことが大切だと思います。メールとかアンケートじゃなくてちゃんと会って話をする。そのきっかけ作りのためにインターネットがある思います」
徳力さん「企業は全部自分でやろうとするんじゃなくて、もっとお客さんを頼った方がいいと思いますね。今のファンの方々(既存客)の好意的な動向をどうやって可視化するのかをもっと意識して考えた方がいいと思います」

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「人を巻き込むインターネット戦略のつくり方」というテーマで開催した今回のセミナー。「人を巻き込む」ことについて最前線で取り組んでいる三人の講師の皆さんが、共通の視線をもって思考・実践されており、とても説得力のある内容になったと思います。

西野さん、津田さん、徳力さん、本当にありがとうございました。

ご参加いただいた皆さんの感想からも、「買い手を巻き込みサービスを進化させていく。大変大きなアイデアをもらった」「現状をしっかりと分析し思いついた独自の手法で突き進んでこられた姿に感動した」といったご意見をいただきました。ご参加いただき本当にありがとうございました。

SHINSHU BRAND WAVEはインターネットが一人ひとりの問題解決に役立つように多くの皆様と知識を共有し、実践を積み重ねていきたいと考えています。
10月からはSBWと改称し、インターネット活用のための講座やワークショップ、交流会といったユニークな取り組みを加速させていきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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